韓国ソウルの玄関口と言えばソウル駅ですね。しかしソウル駅を利用したことはあっても、その周辺の観光をしたことがある人は少ないかもしれません。
そこで今回はソウル駅周辺の観光スポットをご紹介します。
レッスンの内容
文化駅ソウル284
現在のソウル駅のすぐ隣にある文化駅ソウル284(문화역서울 284)は、旧ソウル駅を復元した建物です。
名前にある「284」という数字は1981年に歴史的価値を認められて指定された旧ソウル駅の史跡番号です。
旧ソウル駅の駅舎は日本人の建築家・塚本靖が設計し、1922年から3年間の工事を経て、1925年より京城駅として使われてきました。
ドーム形の屋根と赤レンガの壁、ステンドグラスなどを特徴としたルネサンス様式の外観は当時、大きな話題を呼びました。
特に2階にあった韓国初の洋食堂「グリル」は大人気でした。
1947年には駅の名称が京城駅からソウル駅に変更されます。
しかし2004年に新ソウル駅が完工したため駅舎の役目を終え、閉鎖されました。
そして2009年から京城駅の建築当時の写真資料を基に復元改修工事が行われ、2011年に文化駅ソウル284として開館しました。
今は展示会、公演、ワークショップなどが開催される複合文化空間として活用されています。
ソウル路7017
ソウル路7017(서울로 7017)は、ソウル駅から南大門市場までを結ぶ遊歩道です。
「서울로」という名前には「ソウルの道」と「ソウルに向かって」という二つの意味が込められています。
この歩行路は元々1970年から45年間、ソウルの西側と東側を結ぶ往復二車線の自動車道として使われていました。
しかし老朽化により自動車の通行が難しくなったため、ソウル市が歩道にすることに決め、2017年に歩道橋として再誕生しました。
名前の「7017」という数字は橋が建てられた1970年の「70」と、歩道になった2017年の「17」からとられています。
この橋の上には様々な種類の植物が植えられているため、都会の中の空中庭園として親しまれています。
橋からは文化駅ソウル284や南大門の崇礼門も見えます。
夜にはライトアップされるので、散歩しながら眠らない街ソウルの夜景を眺めることもできます。
会話の例文
では、ソウル駅周辺の観光スポットに関する会話の例文を見ていきましょう。
유리:어제 뭐 했어요?
昨日何しましたか?
미나:산책도 하고 관광도 할 겸 서울로 7017에 갔다왔어요.
散歩と観光を兼ねてソウル路7017に行ってきました。
「겸」は漢字で「兼」と書きますが、「~(으)ㄹ 겸」(~を兼ねて)は動詞の語幹に付いて、複数の目的がある行動をするときに用います。
前に来る動詞の語幹の最後にㄹパッチム以外のパッチムがある場合は「~을 겸」を付けます。
動詞の語幹の最後にパッチムがない場合、またはㄹパッチムがある場合は「~ㄹ 겸」を付けます。
まとめ
このようにソウル駅の周辺には意外にも観光スポットが複数あります。
ソウル駅でKTXや空港鉄道に乗ったりソウル駅の隣にある大型スーパーで買い物したりする際には、近くにある観光名所にもぜひ足を運んでみてくださいね。
※2019年10月現在の情報です。