韓国語が上手になる人の勉強法:何年たっても上達しない理由

  1. 韓国語検定・ハングル試験

韓国語を勉強していても、上達を実感できずに習得を諦めてしまう場合があります。

今回は韓国語上達に役立つ勉強方を見てみましょう。

韓国語が上手になる人の勉強法:何年たっても上達しない理由

何年たっても上達しない理由

70歳で韓国語能力試験5級に合格したれいこさんの場合

10年間、ハングル教室で苦楽を共にしてきた生徒さんの中で、韓国語能力試験5級に合格し、同じ年に観光ガイド試験に挑戦した方がいます。その方は今年で70歳です。

モチベーション維持の難しさ

その方は60歳の時、ペ・ヨンジュンさんのためにハングルに興味をもつようになりました。趣味で始めた勉強とはいえ、ハングルの勉強は毎日が自分との戦いだったそうです。

最初にハングルが読めるようになった時はパラダイスにいるような気分だったそうです。

しかしそれから1年程たつと、砂漠を歩いているような気分になり、3年目になると、何の実も見えないように思われて、あきらめてしまいたい心境になったそうです。

目標がないと続かない

その時、一番自分を苦しめたのは(なぜ3年も勉強したのに…)といういら立ちだったと言います。

それで、4年目からは目的ではなく「モチベーション」にフォーカスを当てて勉強することにしました。

まず、このように目標を決めました。

ハングルを一緒に勉強する友達、先生、韓国ドラマとよい関係をつくる

70歳過ぎたら、故郷に帰って韓国人観光客にボランティアをする

そして、ひたすら1週間1週間を楽しんでいくうちに、いつのまにか10年という時間が過ぎ、その実として「よい友人+韓国語能力試験5級合格+夢」という三兎をすべて手にしたのです。

日常会話がある程度できる水準とは?

アジア人の友人のグループが輪になって韓国語スキルを向上させるための効果的な勉強方法について話し合っています。

多くのハングル学習者の中で、この生徒さんのように三兎を得た方もいらっしゃると思いますが、大部分の学習者は一兎も得ていないように感じているのではないかと思います。

なぜなら、初級1クラスでハングル勉強の目的と目標を聞いてみると、一様に「私はただ日常会話がある程度できて、ドラマを字幕なしで理解できるぐらいになれればいいです」という答えが返ってきます。

しかし「日常会話がある程度できる水準」というのは決して低い水準ではないからです。

それで、目標に到達できなかった自分は、一兎も得られなかったのだと自信を失ってしまうことになります。

短期で語学は身に付かない

このようないら立ちを感じている学習者の心を利用して、本屋さんやインターネット上には「短時間で日常会話をマスター」といったフレーズが氾濫していますね。

それによって生徒さんたちがむしろ挫折してしまうのです。

韓国語が上達しない3つの理由

韓国語が上達しない理由は、大きく3つに分けて要約することができます。

1.韓国語にも沸点があるから

2.言語知識を長期記憶化できていないから

3.実力アップを妨げている1)こだわり 2)いら立ち 3)おごりという3つの要素があるから

水が100℃で沸騰するように、韓国語にも沸点があることを知ろう

コップ一杯の水の中の泡の魅惑的なクローズアップ。

今回はまず、1番目の理由である「韓国語にも沸点がある」というのはどういう意味なのかについてお話ししてみたいと思います。

韓国語の伸びをグラフで表現した場合、縦軸が実力、横軸が時間だとすると、多くの学習者は、時間を投資した分だけ、それに比例して実力が伸びると考えます。

例えば、6か月勉強すれば初級1をマスターし、1年勉強すれば初級2をマスターし、2年勉強すれば日常会話をマスターする実力になるだろうと考えます。

しかし、水が100℃で沸騰するように、言語も99℃の待つ時間が必要です。

水が沸騰する直前の99℃の時間を、暗いトンネルと表現することができますが、ほとんどの人がこのトンネルを行ったり来たりしているうちにあきらめてしまいます。

Information知識がAction知識に変わるためには

しかし、100℃になった水が液体から気体へと変わるように、99℃のトンネルを通過した学習者たちはある日韓国語が出来るようになったと感じることでしょう。

長い時間インプットされてきたInformation知識がAction知識としてアウトプットされて、自然にコミュニケーションがとれるようになります。

では、99℃のトンネル期とは、どのぐらいの時間を意味するのでしょうか?

芽が固い地面を突き破って地上に出るためには、空に向かって1万回ヘディングしなければならないそうです。

言語も同じように、1万時間の学習時間が必要です。

1万時間の法則を超越することができない人間の言語脳

1万時間とは?1日に3時間×10年の分量です。

短期間に習得したとしても、1日18時間×1年=6500時間ですから(基本的な生活をしながら)最低2年~3年は、寝食を忘れて韓国語に没頭しなければ到達できない時間です。

ですから韓国語を短期間でマスターすることを目標にするということは、必ず達成する目的・目標がある受験生ではない以上、不可能な話です。

ハングル学習者に絶対に必要なこと

よって、ハングル学習者たちに最も必要な能力とは、まずハングルに対するモチベーションを高めることのできるよい関係をつくることです。

韓国人の友達、先生、クラスメート、k-pop、韓国ドラマ、旅行などとよい関係を結べば、それに伴って勉強も楽しく続ける力がわきでます。

それによって1年が1日のように感じられるようになります。

一度にたくさんできなければ、少しずつ長くやってみよう

一度にたくさんできなければ、少しずつ長く続ける方法以外に会話の達人になる道はありません。その時、築き上げた良い関係が続けていく力を供給してくれます。

このように良い関係をつくって楽しむうちに、韓国語だけではなく、より意味のあることをプラスアルファで得た自分自身をいつのまにか発見するようになるでしょう。

使える韓国語をカフェで習得
何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
【先生を選んで、無料体験する!】

開く

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます