最先端IT大国の韓国ではアナログとデジタルが混ざり合って混沌とした様をしています。
それが身近に感じられるのが出前サービス、いったいどんな様子か覗いてみましょう。
レッスンの内容
アナログからデジタルへ
科学文明の急激な発達は、「世代間ギャップ」という新語を生みました。
これによって巻き起こる世代間の摩擦が、ドラマの面白さをアップさせていると言えます。
つまりアナログ世代とデジタル世代のイデオロギーですね。
アナログ時代に、アナログ的生活様式や思考をもって生きてきた世代がデジタル社会に適応することは、大きなクリスマスケーキをひとりで丸ごと食べるより難しいと言えるでしょう。
出前サービスから見る変化
このような社会的な変化を最も肌で感じることができるのが「出前サービス」です。
「韓国は出前天国」といわれる程、場所や時間にとらわれない超スピード出前サービスで有名です。
中でも特に外国人の目に異色の光景として映るのが、漢江の土手で짜장면(ジャージャー麺)の出前をして食べている人たちの姿ですね。
電話一本でどこにでも届けてくれる「足を使ったGPS」-つまり韓国のアナログ式出前配達人のアジョシ(おじさん)たちの方向感覚はGPSも顔負けなんですよ。
住所不明地お届けサービス
デジタル時代の新出前方法
日本でも出前サービスが注目を集めています。
その先駆けがドミノピザの「住所不明地お届けサービス」でした。
「住所不明地お届けサービス」とは、スポーツ大会や花火、お花見などといった野外でもピザを食べたい消費者の購買心理をとらえたサービスです。
iPhoneのGPS機能を利用したこのサービスは、開始当初わずか4ヶ月で売上高1億円を突破しました。
今やGPSの利用は当たり前となりましたが、これがデジタル時代の出前方法ですね。
出前配達人の資格とは?
韓国の文化に疑問がいっぱいのKさんは
「先生!ドラマを見ると짜장면の出前のおじさんたちには配達不可能な所がないみたいですけど、ほんとにそうですか?
学校や会社だけでなく公園にも짜장면の出前を頼んだら来ますか?」
と驚きを隠せないようです。
そして、「先生!GPSもないのに、どうやって住所不明地に届けるんですか?それもつくる時間、配達時間あわせてたったの30分以内でしょう?」
と次の質問が繰り出されました。
もし韓国人がそんな質問をされたら、こう答えるでしょう。
「あら、出前配達人としては当然のことですよ。方向音痴の人(アナログ式GPS機能のない人)は出前をする資格がないでしょう。
だって『出前満足』の3大基本要素といったら、味+スピード+サービス(おまけのコーラや焼き餃子等)なんだから」
無料サービスと質
このような「スピード」と「無料のもの」好きな韓国人の心理をついた画期的なサービスが、「配達時間が30分を超過した場合、代金は無料」というサービスです。
実際、配達時間がオーバーしてただで食べたという人もいるが、韓国では出前の配達時間は30分以内にとどめることが鉄則なんです。
このような厳しい顧客の要求の中でも成長していく出前店の共通点とは、ただ利潤を追求するだけでなく、真の情熱と個性を忘れないということですね。
アナログ時代とデジタル時代というイデオロギーがなくなることはありません。
ですが、情熱と個性を失わない限り、人生の質は決して変わることがないでしょう。
ハングルドットコム教室
출출하지?(チュルチュルハジ?) おなかすいたでしょ?
응. 배달시킬까?(ウン. ペダルシキルカ? ) うん。出前頼もうか?
会話
미례: 출출하지?(チュルチュルハジ)
ミレ: おなかすいたでしょ?
성광: 응. 배달시킬까?(ウン.ペダルシキルカ?)
ソンガン:うん。出前頼もうか。
미례: 난 짜장면.(ナン チャジャンミョン)
ミレ: 私、ジャージャー麺。
성광: 군만두는 서비스겠지?(グンマンドゥヌン ソビスゲッチ?)
ソンガン: 焼き餃子はサービスだよな?
オウム学習法
韓国語のもう一つの難関は띄어쓰기(分かち書き)です。
日本語にはないこの分かち書きの法則は、ハングルの読み書きがやっとできるようになった生徒たちの意欲を奪っていく壁でもあります。
分かち書きの法則は以下の10個にまとめられます。
1. 助詞はその前の単語にくっつけて書く
(例:꽃이:花が)
2. 形式名詞は離して書く
(例:아는 것이 힘이다:知る ことは力だ)
3. 単位を表わす名詞は分かち書きをする
(例:옷 한 벌:服1 着)
4. 数字を書く時は万単位で離して書く
(例:십이억 삼천사백오십육만 칠천팔백구십팔:12億3万4百50万 7898)
5. 2つの言葉を続ける時、次に来る言葉は離して書く
(例:국장 겸 과장:局長 兼 課長)
6. 単音節の単語が続けて出てくる時はくっつけて書くことができる
(例:그때:その時)
7. 補助用言は分かち書きを原則とするが、場合によってはくっつけて書いてもよい
(例:불이 꺼져 간다 = 불이 꺼져간다:火が消えて いく=火が消えていく)
8. 名字や名前、名字と号などはくっつけて書き、これに付け加えられる呼称語、官職名などは離して書く
(例:김양숙, 이율곡 선생님:キムヤンスク、イユルゴク 先生)
9. 姓名以外の固有名詞は単語ごとに離して書くことを原則とするが、単語をくっつけて書いてもよい。
(例:대한 중학교 = 대한중학교:大韓 中学校 = 大韓中学校)
10. 専門用語は単語ごとに離して書くことを原則とするが、単語をくっつけて書いてもよい。
(例: 만성 골수성 백혈병 = 만성골수성백혈병:慢性 骨髄性 白血病=慢性骨髄性白血病)
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