国が違えば習慣も考え方も違います。お互いを理解するためには、まず文化を理解することが大切ですよね。
文化が理解できれば、ビジネスだってきっと上手くいくはずです!
レッスンの内容
韓国ビジネス成功の近道!韓国文化理解
【ドラマで韓国の文化を理解!】
ビジネスを素材にした韓国ドラマが立て続けにテレビに登場するにつれ、お茶の間だけでなく、日本のビジネスマンの韓国ビジネスに対する関心も一気に高まりました。
ドラマという間接体験を通して韓国ビジネスの一面を垣間見た日本のビジネスマンたちは、ドラマが韓国人の文化やビジネスを理解する上で非常に役立ったといいます。
【文化理解でビジネス成功】
韓国ビジネスを成功させるためには、韓国人の文化を理解することが重要です。
仮に理解できなかったとしても、知っておけばカルチャーショックの度合いを緩和するのには役立つことでしょう。
韓国の文化は、「ウリ(我々の)文化」、「情の文化」、「人脈の文化」と表現できますが、仕事関係だけでなく、個人的な信頼関係や親しい関係を築くことも重要です。
なぜなら、意思決定における個人の影響力が大きいからです。
個人的な信頼や親しい関係を築くためには、たくさんのお金と努力が必要ですね。
しかし、いくら能力があったとしても、「あなたはあなた、私は私」という態度を見せると、韓国人はよい印象をもちません。
だから、ビジネスを順調に進めるためには、親密な人間関係を築くこともひとつのポイントだといえるでしょう。
【理想のビジネス関係を築こう】
私が日本に留学にきた時、兄の会社の取引先の課長が食事をご馳走してくれたことがあります。
その時は、「なぜ兄の取引先の課長が私にご馳走してくれるんだろう?」と不思議でした。
また、兄が結婚する時も韓国まで来てお祝いしていただきました。
「仕事のパートナー?」
「それとも友達?」
こんがらがってしまって後で兄に聞いてみると、「仕事のパートナーだけど、友達のような仲だよ」と課長との長いつきあいについて話してくれました。
非公式のコミュニケーションが重要
【飲みケーションも大切?】
非公式のコミュニケーションが重要だと考えると、個人的なお酒の席や食事の席も当然多くなります。
韓国で会食や接待の席に招待するのは、信頼関係を結ぼうとする初めの第一歩の試みです。
ある意味では、一晩のお酒の席が、何週間にもわたる交渉より効果があることもあるのです。
時おり韓国の取引先関係者を食事に誘うのも、信頼関係向上によい方法なんですよ。
「今日、サムギョプサル(豚肉の三段バラの焼き肉)で焼酎一杯どうですか?」と誘えば一発OK!
仕事の後で食べるサムギョプサルと一杯の焼酎は、どんな高級料理より韓国ビジネスマンのつかえた胸の内をすっきり晴らしてくれる魔法のメニューだからです。
【割り勘文化VSご馳走するぜ文化】
このように個人的な酒の席や食事の席が増えると、もうひとつの悩みが「割り勘文化」と「俺がご馳走するぜ文化」の衝突です。
「割り勘文化」に慣れている日本人には「俺がご馳走するぜ」という韓国人の好意は負担に思われるかもしれません。
しかしその時は、気持ちよく「ありがとうございます。ご馳走さまでした」と言えばOKなんですよ。
ご馳走になって申し訳ないと思ったら、「お酒は私がご馳走しますよ」
あるいは「今度は私がご馳走しますよ」と自然に次の機会をつくるのも、ひとつの知恵だと言えるでしょう。
韓国語表現
제가 살게요- 私がご馳走します 。
커피는 제가 사죠-珈琲は私がご馳走しますよ。
会話
取引先の鈴木課長と食事を終えた後
성광:오늘 즐거웠습니다.(オヌル チュルゴウォッスムニダ)
ソンガン: 今日、楽しかったです。
스즈키 과장:저야말로 즐거웠습니다.(チョヤマルロ チュルゴウォッスムニダ)
鈴木課長: 私こそ楽しかったです。
성광: 오늘은 제가 살게요.(オヌルン チェガ サルケヨ)
ソンガン: 今日は私がご馳走します。
스즈키 과장:감사합니다.(カムサ ハムニダ)
鈴木課長: ありがとうございます。
커피는 제가 사죠.(コピヌン チェガ サジョ)
珈琲は私がご馳走しますよ。