ソウルに観光に出かけると、コーヒーショップの多さにびっくりしませんか。
スターバックス、コーヒービーン、カフェベーネとチェーン店だけあげてもきりがないぐらいです。
レッスンの内容
コーヒーの今昔
街にあふれるコーヒーショップ
そんな韓国のコーヒショップは、日本のコーヒーショップとは違ってゆったりソファに腰掛けることができます。
夏は韓国のかき氷パッピンスを皆でつつきあい、冬はかわいくカフェアートされたカプチーノとワッフルのセットなんかが多いでしょうか。
インテリアも洗練されているショップが多く、カフェ巡りのためにソウルに訪れる観光客も多いようです。
でもこのコーヒー文化が根づいたは最近のことで、そう昔から美味しいコーヒーを飲めたわけではないようです。
コーヒーミックス
筆者がソウルに渡った頃は、コーヒーミックスと呼ばれるインスタントコーヒーが主流でした。
コーヒー、ミルク、砂糖1回分が一袋に入っているもので、お店はもちろん友達の家、親戚の家でもこの甘いコーヒーをご馳走になったものです。
紙コップにコーヒーミックスを入れてお湯をそそぎ、コーヒーミックスが入っていた袋をスプーンの代わりとしてかき混ぜる。
こんな入れ方もはじめは抵抗がありましたが、郷に入っては郷に従え! で、すっかり便利な飲み方に慣れてしまいました。
以前はまたたまに喫茶店に入ると、これいったい何杯目のコーヒー? と思われるような薄い薄い味のコーヒーが出てきたものです。
今の韓国のコーヒー文化は少しびっくりするぐらいの急成長を遂げているのです。
韓国語会話
ここで2人の会話を見てみましょう。
ソングン氏: 마유미씨, 커피 한잔 하실래요?
まゆみさん、コーヒーでもどう。
まゆみさん: 네, 그럴까요?
うん、そうしましょうか。
ソングン氏 : 다방 커피 , 원두커피 어떤 것 드실래요?
インスタントと挽いたコーヒーどちらにする。
まゆみさん : 원두커피요. 다뜻한 걸 주세요.
挽いたコーヒー。あったかいのちょうだい。
この会話に出てくる다방 커피は、タバン(茶房)コーヒーでいわゆるインスタントコーヒーのこと。
今の若者はインスタントと呼ぶことも多いようですが、まだまだタバン(茶房)やミックスと呼ぶことも多いのです。
このインスタントコーヒーに対するものがウォンドゥ(原豆)コーヒー。豆を挽いていれるコーヒーのことです。
ここで昔にタイムスリップ
今もいくつか残っているようですが、町を歩くと다방と書かれた看板を見かけることがあります。
喫茶店のことなのですが、普通の喫茶店とは少し違う様子。
コーヒーを出前できる喫茶店なのですが、なんとお姉さん아가씨(アガシ)がコーヒーを運んできて話し相手になってくれるサービスつきなのです。
さらにお互いが了解すれば、別料金で2次サービスもあるというお話。
2次サービスは別として、お姉さんが話相手になってくれるなんて少し興味をそそられますね。
韓国語での注文方法
韓国語会話
最後に韓国でコーヒーショップに入ってみましょう。
店員: 주문 도와 드릴까요?
お伺いしましょうか。
あつこさん: 네, 카푸치노 한잔 주세요. 차가운 걸요.
はい、カプチーノください。冷たいのを。
店員: 사이즈는 어떤 걸로 하시겠어요?
サイズはどうされますか。
あつこさん: 작은 걸로 주세요. 아 좀 진하게 해주세요.
小さいものをください。 あ、少し濃くしてください。
店員: 네, 진동이 울리면 찾으러 오세요.
はい、(機械が)振動したら取りにきてください。
店員: 주문 하신 카푸치노 나왔습니다.
ご注文のカプチーノです。
ドリンクの種類
温かい飲料は、’뜨겁다(熱い) 따뜻하다(温かい)、뜨거운~, 따뜻한 ~のように使います。
反対に冷たい飲料は、차갑다(冷たい)や시원하다(涼しい)を使いますが、年配の方はアイスコーヒーのことを冷コーヒー냉 커피(ネンコピ)という場合も多いですよ。
また濃くしたい時には、진하다(濃い)、薄めにしたい時には、연하다(薄い)を用います。
コーヒショップの丸い機械
韓国のファーストフード店やコーヒーショップでは、注文すると必ず丸い機械を渡されます。
この機械は注文したものの準備ができると赤く点滅し、ジーと振動します。
ですので機械が振動するまでゆっくり席に座って待っていることができるのです。
いかがでしたか。
皆さんも韓国のコーヒーショップに行ってぜひ覚えたフレーズを使ってみてください。
日本人だということがわかると英語で尋ねられてくることも多いですが、その時は한국말로 해주세요~(韓国語で言ってください)とお願いすればOK。
語学を習得するには時に強引でなければなりません。