韓国人の愛情表現は日本人と比べて、とっても情熱的です。流行のK-POPにも現れるそんな愛情表現とはどんなものなのでしょうか?
レッスンの内容
K-POPの頻出単語:愛・バカ・おまえのせいだ
K-POPに最もよく登場する単語は、
1.사랑(サラン:愛)
2.바보(パボ:バカ)
3.너 때문이야(ノ テムニヤ:あなたのせいだ)
だそうです。
韓国の歌を聴いていると確かに恋人に対する愛、恨み、憎しみが入り混じったストレートな表現が多いですね。
사랑해! 너는 내가 존재하는 이유야…
愛してるよ!おまえは俺が存在する理由だ…
바보야! 그것도 몰라…
バカ!それも分からないのか…
너 때문에 난 행복했는데…넌 나쁜 여자야…잘가!
おまえによって俺は幸せだったのに…おまえは悪い女だ…あばよ!
等々、直接的でありながらも、臨場感があり、感受性に溢れた歌詞を心を絞り出しながら訴えかけるように歌います。
心臓で愛そうとする韓国人の積極性と勤勉さは、活火山のように噴きあがっては灰だけを残して消えてしまう場合も多いですよね。
ですが、この活火山が歌の歌詞として登場する時、憐憫という感情が火種となって多くの人々に感動を与える材料となります。
傷つくことをおそれない愛
過去と現在の愛の形
しかし、K-POPの中の사랑という感情も90年代までは무한 기다림(無限に待つ)や순애보(純愛譜)といった水彩画のような色合いが濃かったように思えます。
反面、今は초 스피드 소유(超スピード所有)초 스피드 망각(超スピード忘却)という油絵へと変質してしまったような感もあります。
これによって純粋な愛の話というより傷ついた愛の話が主流となりました。
바보という言葉がK-POPの流行語となった今、純愛譜はなんとなく怖く、損をするかのように感じられ、若者の心の中から徐々に消えつつあります。
だから、너 때문이야(ノテムニヤ:おまえのせいだ)と叫びながら注いだ愛を惜しく思い、その苦しさに夜も眠れないといった歌詞が若者たちの大きな共感をよんでいます。
最近のK-POPが「与えたことを後悔する愛の話」だとしたら、90年代までのK-POPは「惜しむことのない愛の話」だと定義することができるでしょう。
K-POPで見る愛の世界観
何日か前、授業中に生徒のYさんが「先生、韓国の男性は肉食動物でしょう?」という質問をしてきました。
なんでも、傷つくことを恐れて自分の領域で静かに感情を表さずに生きる人を「草食動物」、傷つくことを恐れず全身でぶつかって愛を表現する人を「肉食動物」というのだそうです。
それに対する答えはK-POPの中にあります。
草食動物と肉食動物が共存する社会をシンガーたちが心で訴えかけるように歌っています。
傷つくことを恐れる「与えたことを後悔する愛派」と傷つくことを恐れない「惜しむことのない愛派」の共存、それがK-POPの世界といえるでしょう。
ハングルドットコム教室
이 노래 끝내준다.(イ ノレ クンネジュンダ) この歌、最高
좀 유치한데(チョム ユチハンデ) ちょっと幼稚だけど
会話
미례: 이 노래 끝내준다! (イ ノ レ クンネジュンダ!)
ミレ:この歌、最高!
성광: 에이~ 좀 유치한데.(エ イ~ チョム ユ チ ハンデ)
ソンガン:え?ちょっと幼稚だけど
미례: 좋잖아.(チョチャナ)
ミレ:いいじゃない。
성광: 난 가슴이 찡~한 노래가 좋아.(ナン カ ス ミ チン~ハン ノ レ ガ チョア)
ソンガン:僕は胸がじーんとする歌がいいな。
オウム学習法
6ヶ月ぐらい韓国語を勉強した人たちの共通した悩みは「先生、初めからまた勉強し直さなければいけないみたいです」です。
ひとつ学ぶとふたつ忘れてしまうような自分の頭に限界を感じるというのです。
もちろん基礎工事のような初級課程をきちんと勉強することが最も重要ですが、残念ながら自分の基礎学習力に自信をもっている人はほとんどいません。
しかし幸いなことに私たちの脳は完全に忘れてしまうのではありません。
順序正しく降り積もっていく雪のように、反復に反復を繰り返せばいつのまにか自然に自分のものになるのです。
韓国語の学習において最もよい方法は、言うまでもなく「反復」です。
一度勉強したことをすべて記憶できないのは当然のことですね。だから、とりあえず初級のテキスト1冊を初めから終わりまで読破してみてください。
基礎のテキストを1冊読破すると100%記憶することはできなくても、小学校で卒業証書をもらったような自信と達成感を覚えます。
そして、ここで得た自信と達成感が中級への一歩を踏み出すための導火線となるので、初めよりもはるかにリラックスして、勉強に興味をもつことができるようになるでしょう。
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