皆さんは韓国旅行で町を歩いているとき、急にサイレンが鳴りびっくりしたことがありませんか。
筆者はアパートの中にいる時しか経験していませんが、急なサイレンにいよいよ北朝鮮が攻めてきたのかと焦り、日本人の友達に電話をかけまくった記憶があります。
レッスンの内容
民防訓練
訓練の内容
このサイレンは大体毎月15日前後に発動される民防訓練です。
敵の軍事的侵略または天災事変による人名および財産被害を最小に抑えるため、民間人によって実施される非軍事的防衛行為のことを言います。
サイレンが鳴ると外にいる人たちは地下道や建物の中などの避難所に駆け込んで避難。バスや車なども20分ほど中断します。
アパートの上から日頃交通量の多い高速道路を見下ろすと車が停止している状況になりますので、そういう時韓国はやっぱり休戦中の国なんだなと実感します。
韓国男性の国防義務
韓国の男性は2年間の軍隊生活を終えれば次の年から予備軍として7年間、年に2回ほど軍人に交じって演習。
その期間が終われば40歳になるまで民防衛として年に数回近くの公民館のような場所に召集されるようです。
休戦中の韓国では40歳になるまで国防義務が課せられているということですね。
予備軍として参加する間は軍服を着用する必要があるので、筆者は軍服を洗濯しながら韓国人と結婚した事実を再確認したことがあります。
韓国語での会話
일본인 : 지난번에 택시타고 있었는데 갑자기 사이렌이 윙 울려서 차가 멈춰서 꼼짝도 못하고 있었거든.
日本人:この間タクシーに乗っていたんだけど、突然サイレンがウィーンってなって、車が停まり全く動かなかったんだよ。
한국인 : 민방위 훈련 때문에 그랬던거지.
韓国人:民防訓練のためだったんでしょ。
일분인 : 그런 시간에 훈련을 하다니 바쁜 사람은 어떻게 하라고.
日本人:そんな時間に訓練をするなんて忙しい人はどうしろっていうんだよ。
한국인 : 야. 로마에 가면 로마의 법을 따르라는 말 몰라?
韓国人:おい、郷に入れば郷に従えって言葉知らないの?
郷に入っては…
꼼짝 못하다(コムチャッ モッタダ)(相手の力に抑えられて)全く体が動かせない、どうすることもできない、ものも言えないという慣用句です。
로마에 가면 로마의 법을 따르다 直訳すると、ローマに行けばローマの法に従う。つまり郷に入れば郷に従えという韓国語表現ですね。
韓国ではセウォル号事件や病院での火災事件のあと、国民の防災訓練意識が強くなり2014年6月に全国一斉訓練を行いました。やはり日頃からの危機意識が重要ですよね。
私たちも韓国旅行でこの訓練に出会ったら、韓国の法に従い同じように行動することがだいじですね。