お隣同士でも言葉も習慣も違うのが韓国と日本、どうやらお正月の習慣も違うようです。
いったいどう違うのか覗いてみましょう。
レッスンの内容
旧暦でお正月
韓国では旧暦でお正月を迎えます。
そして、数え年で年齢を数える韓国人は、お正月を迎えると同時に1歳年を取ることになるのです。
ですから12月末に生まれた赤ちゃんは、翌月お正月を迎えると2歳になるということになるんですよ。
皆さん、韓国ではどのようにお正月を過ごすのか궁금하시죠?(クングンハシジョ?/気になるでしょ?)
좀 알아볼까요?(チョン アラボルカヨ?/ちょっと調べてみましょうか。)
お正月の過ごし方
まずはお正月料理をご紹介します。
日本のお雑煮に取って代わるものとして떡국(トックッ)があります。
떡はお餅、국はスープという意味ですが、떡국을 먹어야 한 살 더 먹는다.(トックッを食べてこそ1歳年を取る。)という言葉があるようにお正月にはなくてはならない食べ物です。
新年にトックッを食べる理由は、白色の食べ物で新年を迎えることによって、天地万物の新しい誕生を意味するとされています。
またお餅を丸く切る理由としては、丸いお餅を財貨にみたてお金持ちになるようにという願いが込められているとか。
お正月の料理を食べた後は年上の方に新年の挨拶を行います。これは日本と同じですね。
세배(セベ/新年の挨拶)を終えた後、세뱃돈(セベットン/お年玉)をいただきます。
韓国のあるサイトで세뱃돈と検索してみると、次のような言葉が出てきました。
세뱃돈 안 뺏기기
お年玉を奪われないために
세뱃돈 많이 받는 방법
お年玉をたくさん受け取る方法
세뱃돈을 부모님께서 보관해야 하는가?
お年玉を両親が保管しなければならないのか
日本と似ているところが面白いですよね。
干支
韓国でも干支はあるんですが、少し日本と違う部分もあるのです。
まず干支は韓国語で띠(ティ)と言います。
同じ干支で年が違う場合、特に12歳の差がある者同士を띠동갑(ティトンガップ)と言ったりします。
この際韓国語で干支を覚えてしまいましょうか。
子-쥐 丑-소 寅-범
卯-토끼 辰-용 巳-뱀
午-말 未-양 申-원숭이
酉-닭 戌-개 亥-돼지
日本と一つ違う干支がありますね。なんだかお分かりですか?
正解は最後の干支、イノシシ年です。韓国ではイノシシではなく、豚年になります。
豚は韓国では幸福、富の動物と考えられています。よく金の豚のストラップなんか売ってたりしますよね。
また新しいお店をオープンすれば中国のように豚の頭を飾ったりすることもあります。
黄金の豚年
そうそう、2007年は黄金の豚年の年でした。
この年に生まれた子供は、死ぬまで食べるものに困らない、お金持ちになるということで実際出生率はすごく高かったのです。
今では、その年に生まれた子供は大学受験や就職等において競争率が高くなると心配されていますが、この黄金の豚年は600年に1度くるものだそうですよ。
韓国のお正月は日本と似ていそうでまったく異なったものだということが分かります。
韓国人とそれぞれの国のお正月を比べて話してみるのも楽しいですね。