韓国での面接で失敗しない方法

    1. 韓国留学・生活

    韓国で採用面接を受けた経験のある人のうち、80%ぐらいの人が「最後に何か言いたいことがあれば話してください」という質問をされたそうです。

    ではいったい、どんな答えが韓国では求められているのでしょうか?

    韓国での面接で失敗しない方法

    おいしく炊けたご飯に灰をまかないために 最後の質問に対する返答

    転職者の場合

    この質問に対する求職者らの対応は、経歴ごとに違いがでました。

    経歴をもっている求職者は、最後の質問に対して、「採用する職務に関する質問(31.1%)をした」と答えた人が最も多くありました。

    続いて多くの人が出退勤時間や職員数等の「勤務条件に関する質問(24.4%)をした」と答えました。

    新卒者の場合

    一方、新卒の求職者は、「質問はせずにさらに自己PRをした(41.5%)」と答えた人が圧倒的に多かったです。

    その他に「採用の職務に関する質問(25.5%)」や「勤務条件に関する質問(17.0%)、「企業文化に関する質問(17.0%)をした」と答えた人が多いという結果がでました。

    面接最後のミスに注意

    おいしく炊けたご飯に灰をまく

    しかし、面接で特に注意すべきことは、この面接の最後に来る「最後に話したいことは?」という質問に対する答えです。

    다 된 밥에 재 뿌린다?! ‘(おいしく炊けたご飯に灰をまく?!)という韓国のことわざにもあるように、最後の仕上げでミスをして、物事をだめにしてしまうこともあるからです。

    最後のチャンスを生かそう

    ところで、面接の最後に話したいことをなぜ尋ねるのでしょうか?

    意図を知ってこそ、それにふさわしい答えができますよね?

    理由は当然、面接が終わる前に志願者にもう一度チャンスをあげようということです。

    もう一度チャンスをあげたい志願者、あるいは採用するかどうか決めかねている志願者がいる場合、このような質問をするんですね。

    オフィスで会話する韓国出身の 2 人のビジネスマン。

    チャンスを掴む返答方法

    ですから、就活生は、この「面接の最後に言いたいこと」のチャンスがやって来た時、必ずつかまなければいけません!

    ただし、次の3つを必ず覚えておきましょう。

    第一、相手に負担をかけるような話はしない。

    第二、自分大好きアピールはしない。

    第三、感謝していることをアピールする。

    私の兄がある大企業の採用面接を受けた時、この「最後に一言」のチャンスをつかみましたが、こう答えたそうです。

    「私の長所と覚悟をもう一度お話したいと思います。私の一番の長所は営業と営業マーケティングです。今後、入社して私の長所をさらに極大化させていく所存です。

    そうできるという確かな自信があります。会社の業務を最短期間で把握、掌握し、会社に大きく貢献する人材になります!」

    結果は?!…

    もちろん合格でした。

    韓国で好まれるスタイル

    世界どの国でも面接試験のパターンは似たり寄ったりですが、特に韓国では、堂々としていて、自信にあふれた礼儀正しい軍隊スタイルの人が好まれる傾向があります。

    韓国における“成功した面接”を一言で要約するならば、「秩序」と「個性」のバランスがよくとれていることだと言えるのです。

    面接で最後に言いたいこと

    면접관: 막지막으로 하고 싶은 말이 있으면 하십시오. 

    面接官:最後に言いたいことがあればお話しください。

    면접자: 먼저 오늘 면접 기회를 주신 점, 진심으로 감사드립니다. 면접 중에도 말씀드렸듯, S기업은 제가 어릴 때부터 꿈꿔왔던 회사입니다. 이러한 꿈을 실현하기 위해 경제학과에 진학해서, H회사에서의 인턴 활동을 통해 입사를 위한 역량을 길러왔습니다. 입사 후에도 이러한 초심을 잊지 않고, 끊임없이 발전하는 S기업의 신입사원이 되겠습니다.”

    面接者:まず、今日面接の機会をくださったこと、誠にありがとうございます。面接中にもお話し致しました通り、S企業は私が幼い頃から夢見ていた会社です。このような夢を実現するために、経済学科に進学し、H会社でのインターンを通して入社のために実力を磨いてきました。入社後もこのような初心を忘れず、たえず成長するS企業の新入社員になります。

    韓国での面接において重要なもの

    就活生の間で、学力、成績、TOEICの点数などを総合したものをスペック(Specification)と呼ぶそうですが、韓国の「就職戦争」は「スペック戦争」と言っても過言ではありません。

    そのため、4年制大学を4年で卒業する学生はほとんどいないと言われています。

    スペックより重要なストーリー

    韓国社会はスペック重視?

    韓国の学生は「スペック」をあげるために、6年、あるいは8年もの間キャンパスを去ることができません。

    (その上、男性は軍隊まで行かなければいけないので、平均的な韓国男性の場合、初任給を受けとる年齢は大体30歳ぐらいと言われています)

    企業がこのように「スペック」を重視するので、面接までたどりつくより前に「スペック」で落とされルことも多々あります。

    そのため就活生たちは、面接室のドアを見ることもないまま苦杯を飲まなければならない場合がほとんどです。

    スペックから経験重視へ

    しかし、最近の就職面接は、「スペック」より「経験」にフォーカスする傾向が見られます。

    個人の経験を試す質問

    最近、77の大企業に入社した人を対象に調査された結果によれば、最も多く聞かれた質問は「情熱をもって取り組んだ経験は何か?」だったそうです。

    さらに、学生たちが危機的な状況をどのように乗り越えてきたかもよく聞かれます。

    同じ文脈で、「今まで生きてきた中での失敗談は?」といった質問もよく登場します。

    この時、経験談だけをずらりと並べるよりも、それらを通して何を学んだのか、そのような経験が会社生活をするにあたってどのように役立つかも、必ずつけくわえなければいけません。

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    人間性を重視

    「スペック」より「ストーリー」を重視する企業が増えた理由は、「スペック」だけあって「マイ・ストーリー」がない新入社員の中には、判断力、創意力、推進力、社会性に欠如した人が多いという理由からでした。

    そのため、最近は「スペック」は基本条件であって、採用条件にはならないとされており、面接の重要性がより強調されています。

    意外な質問にはウイットで

    しかし、短時間で、就活生の「マイ・ストーリー」を引き出さなければいけません。

    そのため「太陽の水は何リットルですか?」のような予想外の質問で面接を受ける就活生たちをうろたえさせることもあります。

    このような質問にはウィットを聞かせて答えれば、より高い点数をもらうことができます。

    ウィットと真実性、そして情熱で自分をアピールできれば、面接の成功は間違いなしでしょうね?

    面接は、ウィットを聞かせて答えれば、より高い点数を

    면접관: 가장 좋아하는 동물이 무엇입니까?

    面接官:一番好きな動物は何ですか?

    면접자: 오리입니다. 

    就活生:鴨です。

    면접관: 왜 입니까?

    面接官:なぜですか?

    면접자: 오리는 조용히 물 위에 떠 있는 것 같지만 쉬지 않고 움직입니다. 그러면서 앞으로 나아갑니다. 

    就活生:鴨は静かに水の上に浮かんでいるようですが、休むことなく動いています。そうしながら、前に進んでいくからです。

    면접관: (비서 업무를 잘하겠군. )

    面接官:(秘書業務に向いていそうだな)

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