「結婚はふたりだけの問題ではない」という言葉をよく聞きますね。
特に韓国では、結婚するふたりが愛し合って結婚を約束したとしても、相見礼の際の意見の相違によって破談になるカップルもたくさんいます。
レッスンの内容
韓国での相見礼とは
相見礼(サンギョルレ)両家の顔合わせ
相見礼は結婚が決まった後、両家の親同士が正式に会って挨拶を交わし、子どもたちの結婚準備のために話し合う場です。
この場を通じて両家の雰囲気、家庭教育、家風等を互いに知ることができます。
その日の話し合いを通して結婚が一気に進むこともあれば、うまくいくと思われた結婚が破談になることもあります。
韓国での
相見礼の重要性
現代の婚姻までのプロセスは、伝統的な婚姻プロセスに比べて大きく簡素化されたと言われています。
しかしプロセスが多少省略されただけであって、人生の一大事としての婚姻プロセスの意味とその重要性はいまもなお強調されています。
特に家と家との出会いという意味で、相見礼は婚姻を進めるにあたって重要な位置を占めています。
ですから、相見礼は与えられた条件を考慮し、慎重に計画し、じっくりと準備しなければならないものです。
相見礼成功のコツ
さぁ、それでは、韓国人が相見礼を成功させるために気をつけるべきと言われていることをいくつかご紹介しましょう。
【1.褒める】
ほめ言葉はくじらも踊らせる(豚もおだてりゃ木に登るの同義語)という韓国のことわざにもあるように、ほめ言葉が嫌いな人はいません。
外見、性格等、具体的にどの部分がいいのかをピンポイントでほめることがよいでしょう。
例えば、「ジウさんはお母様(お父様)に似て、本当にきれいね」等々、ほめてみると、よい感情が刺激されて、重い相見礼の雰囲気の中で緊張がとけることがあります。
【2.礼儀正しく】
対話する上で守るべき礼節のうち、最も重要な部分の一つが言葉遣いと呼び名です。
両家の両親が揃った場なので、すべてに気をつけることが最も重要です。
普段からお互いに頻繁に行き来し、親しいとしても、相見礼の場だけは互いに対する礼儀に見合った呼び名で呼ぶことが好ましいです。
言葉遣いも、語尾をあいまいにしたり、お茶を濁したりせず、明瞭に話すことがよいとされています。
またあまり声が大きすぎたり、小さすぎたりするよりも、適度な大きさの声で会話するのが適切です。
【3.共通の話題を提供】
会話のテーマを探す時は、共通の関心事を引き出すことが好ましいです。
普通、年配の人は健康やスポーツに対して高い関心をもっています。また一番無難なテーマを会話の糸口にするのがよいでしょう。
話をしていくうちに、お互いに共感できる会話のテーマがでてくることがあるので、新郎・新婦は、両家の親同士の会話をよく聞いて、共通のテーマをみつけるのがよいでしょう。
また、結婚に対する具体的な計画についての話は控えるのが好ましいです。
相見礼の席では、大まかな結婚の時期、新居をどの地域にするかぐらいの内容だけを話すのがよいとされています。
しかし、このように熟慮に熟慮を重ねた上で相見礼を行っても、破談になってしまうケースもあります。
その火種となるのが家の準備等のための結婚費用と新居で使う家具の問題ですよ。
韓国語での結婚
相見礼での会話
남자친구 어머니: (여자친구 어머니께) 지우 씨는 어머니 닮아서 참 예쁘네요.
男性側の母親:(女性側の母親に)ジウさんはお母様に似て本当に美しいですね。
여자친구 엄마: 별말씀을요. 영준 군이야말로 부모님 닮아서 참 성실하고 듬직한 것 같아요.
女性側の母親:そんなとんでもない。ヨンジュン君の方こそ、ご両親に似て、本当にまじめで落ち着いて見えますね。
남자친구 어머니: 우리 용준이 옆에 지우 씨가 있어줘서 얼마나 든든한지 몰라요.
男性側の母親:うちのヨンジュンのそばにジウさんがいてくれて、どれほど心強いかわかりません。